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------- Stories translated from Nepalese folk tale books. ------- 民話のようなたわごとのような
制作・翻訳 美珠和文化研究会 BISHUWA Culture Committee 題字画 明石六郎 / E-mail oichni06@ingnet.or.jp すべての文書と画像は著作権法で保護されています。無断複製禁止。 |
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第9話 不死の実 -中-
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挿絵 明石六郎 |
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ある日ラメシュワルは裕福な商人の家に泊めてもらった。その家には老人と彼の
二人の妻とが三人で暮らしていた(注1)。彼らは客のために夕食を用意した。しかし、お祈りとお供えをしていないのでと、ラメシュワルは食事を断る。老人たちは彼の信心深さに驚いたのだった。次の日の朝、ラメシュワルが何も食べずに出かけようとしたので、哀れに思った老商人は、お祈りとお供えの分も準備して、その後で食事をするよう勧めた。それでラメシュワルも、今度はありがたくいただいた。この客の徳の高い行いを見て老人たちはたいへん感動し、彼を養子に迎えたいと考えた。こうしてラメシュワルと老人たちは実の親子のように暮らし始めたのだった。ラメシュワルが養子になってから、老人の商売はたいそう繁盛し始め、幸せな日々がつづいた。 ある日、村から少し離れたところに市がたった。村人たちが売り買いに出かけて行くので、老商人もラメシュワルに一万五千ルピーを持たせて市へ行かせた。人々は皆、荷車を引いて集まってきた。 ちょうどその時、前にラメシュワルを知っていたひとりの乞食が彼を見つけ、物乞いを始めた。それを見たほかの乞食もみんなよってきて、彼を取り囲んでねだり始めた。ラメシュワルは以前と同じように皆に施したので、市のために預かってきた商人のお金はあっという間になくなってしまった。村人たちは呆れ果てて、皆彼を見捨てて行ってしまった。 ごとごとと荷車を引いて、近くの川まで来ると、ラメシュワルは水辺の木の下でひと眠り。目が覚めたとき最初に目に入ったのは、すぐ顔のそばを通る蟻の行列だった。ポケットを探ってみると一ルピー硬貨が一枚。ラメシュワルは砂糖を買ってきて、蟻の前にひと盛り置いてやった。そうしてまたふた眠り。 たまたまここを飛びすぎようとしていた白鳥の群れが、この砂糖のひと盛りを見つけて近づいてきた。 ![]() 「おお!なんておいしいんだろう。」 砂糖をすっかり平らげてしまうと、群れの王様は家来たちに言った。お礼に川から真珠を運んで来るように。白鳥は、それぞれひとつずつの真珠を運んで来てラメシュワルの前に積み上げたのだった。 なんとなんと…。 ラメシュワルが目をさますと、そこには真珠の山。これはびっくり。ラメシュワルも少しは考えた。このまま持って帰るのは危ないあぶない。牛の糞をあつめてきて糞団子をたくさんつくる。ひとつひとつ真珠をつっこむ。真珠を入れないのも少しは作っておいた。干して乾かし、でき上がり。荷車に積んだ。(注2) 帰り道では村人たちと一緒、…おいおい、金持ちのぼんぼんが山盛りの糞を買って帰るよ… 村人たちは大笑い。しかし、ラメシュワルは黙々と歩いて行った。 日が暮れた。みんな原っぱで野宿をする。薪を捜して食事の準備。ラメシュワルの燃料は牛の糞だ。薪が足らなくなったある村人が、牛の糞を分けてもらいに来た。ラメシュワルは注意深く真珠の入っていない糞をあげたつもり。しかし、実は糞だんごの一つに真珠が入っていたのだ。悪人たちはさっそく、ラメシュワルを殺して真珠を奪い取ろうと示し合わせた。 次の日、皆朝早くに起きた。村人たちは隙あらばラメシュワルを殺そうと、ある者は荷車の前を、ある者は後ろをついて歩いた。崖の上の道は険しく、下には谷川の激流。村人たちはいきなりラメシュワルに襲いかかった。崖から蹴り落とした。悪人らは糞の荷車を引いてすたこらさっさ。 ラメシュワルが川に落ちたのを知って、女神ガンガ(注3)がやって来た。彼を助け、そのうえ不老長寿の実まであたえた。食べると、もう死なないのだ、おお、なんと! 不老長寿の実をたずさえて、ラメシュワルは家路につく。なつかしのわが家に着くと、すぐに村人の悪事を義理の父に訴えた。聞くとすぐに、老人は村人たちから真珠を取り返したのだった。老人もびっくり、…あのうすぼんやりラメシュワルがこんなにたくさんの真珠を手に入れるなんて… |
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不死の実 -下- |
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Bridge to Nepal ネパールへの架け橋 |
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