ここは 「まほろば書簡 第14号」
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1999年 8月 1日 作成




まほろば書簡 第14号             1993年 2月 8日発行



 今年もよろしくお願いします
 アメリカの大統領がブッシュからクリントンにかわった事に見られるように、世代交代とともに新しい社会の始まりを感じさせるこの頃ではないでしょうか。それに比べると、日本国内の状況が、世界の速い動きについていけるのか疑問に思われます。しかし、最近の報道で海外で事件や事故に巻き込まれた日本人の多さから、海外に出ていく日本人が確実に増えていることが分かります。日本の内外で国際化が進む今後、国際協力の内容を検討していく事も重要でしょう。
 さて、奈良県のOB会も90人近くの人数となりました。派遣中の20人と合わせると、100人を越える人数となります。奈良県在住のOB・OGが増える中で、互いの結びつきが弱くなっていくのでは、と思います。そうならないためにも、地域で出来ることを考えていければと思います。今年もOB会へのご協力をよろしくお願いします。


   カヴァの思い出
                               M・N
 「マサ、カヴァを飲みに行こうぜ。」
と今日もエドモンドが誘いに来る。カヴァとは南太平洋に生えるコショウ科の植物で、その根っこをすりつぶして水でこして飲むのである。鎮静作用がある為にアルコ−ルの様に陽気になったり暴れたりすることなく、ひたすら大人しくなりそのまま眠りに突入していくという点ではヴァヌアツ唯一の健康飲料なのである。
 ナカマルと呼ばれる女子禁制の小屋の中で、毎晩カヴァに酔い大人しくなった男達がランプの明かりの下でぼそぼそと小声で話しているのだ。暗がりの小屋に入っていくと
「マサ、マサ」
と呼ぶ声が聞こえる。彼らは肌が黒いので暗がりでは見分けがつかない。懐中電灯で顔を照らすと独身警官のレイである。彼ともナカマルで知り合った飲み友達なのである。そこで見ず知らずの人たちと隣り合ってカヴァをおごり、おごられしているうちに仲良くなっていくのである。
 昔話をする老人や大物の魚を捕まえたと自慢する若者、テレビもなく新聞もない島で、近所の痴話ゲンカの話から政治の話まで情報交換をナカマルの中でするのである。カヴァは一杯30バツ、日本円で約50円だ。百回以上飲んだかもしれないが、一度もおいしいとは思わなかった。しかし気の優しい友人達はいつも笑顔でおごってくれるのだ。
 やしの実を半分に切ったおわんの中に泥水のような色、においは植物の強烈な青くささで吐き気をもよおしそうなカヴァが横たわっている。そして必ず一気で飲まなければならないしきたりがあるのだ。いや何もかも忘れ一気で飲まなければとても耐えられない。深呼吸を二三度してなるべくにおいをかがないように息を止めて飲む。ホットため息をつくやいなや別の友人が 「まあ、一杯やれや。」
と杯をさしだす。
「Thank You」
と言いながらもどうして今日も飲みに来たんだろうと後悔してしまう。翌日、二日酔いで気分が悪いのに夕方になれば仕事帰りのエドモンドと一緒に不思議な魅力を持つナカマルへカヴァ友達を求めて出かけて行っていたのである。


   協力隊を育てる会を近畿に
 協力隊を育てる会が1976年4月に設立され、今でおよそ17年になります。協力隊の隊員の人材養成、派遣中の協力、帰国後の就職活動への協力などの目的で、具体的には、隊員募集への協力、現地活動視察の旅、OB支援プロジェクト、「協力隊を育てる会ニュ−ス」の発行などが挙げられます。全国的な組織として会はあるのですが、活動はそれぞれの地域で必要です。そのため、現在北海道、愛知、大分など及び駒ヶ根市の20県1市で地方の育てる会が作られてきました。
 近畿の各府県にはその組織がなかったのですが、最近作られる動きが出てきました。それで、大阪を中心とする一つの経済圏を持つ近畿がまとまって育てる会を作っては、という考えが、2月5日に行われた近畿ブロックOB会で出されました。情報の中心である東京都同様のものでなく、また対抗するものでもなく、近畿の特色を出していこうというものです。ご意見のある方はお聞かせ下さい。
 また、まだ先の話ですが、今年の10月16、17日に大阪城公園で、「国際協力の日」記念フェスティバル地球文化祭(仮称)として、5万人の市民参加の催しが計画されています。上記の事は、その日に向けて進められていく予定です。協力隊のコ−ナ−も作られ、パネル展示などが考えられています。パネルにすればいいと思われる、活動中の写真のネガがあれば、ご協力いただければと思います。以上、会長まで連絡をよろしくお願いします。


   編集局より
 寒い季節とはいえ、そのすぐ後ろに春の気配が感じられるのではないでしょうか。前号から今回まで、かなり期間があいてしまいました。情報として古くなってしまったものが多いです。新しい情報を伝えていければと思いますので、原稿執筆など、皆さんのご協力をよろしくお願いします。



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奈良県青年海外協力協会