ここは 「まほろば書簡 第3号」
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1999年 6月26日 作成




 まほろば書簡 第3号             1988年2月25日発行



国際化の波の中で
                     会長 反田博俊
 厳しい冬の寒さも峠を越え、あちらこちらで春の喜びが聞かれるころになりました。新しい年を迎え、皆様方にも新たな目標に向かい今年に夢を抱かれているのではないでしょうか。
 新しい年を迎えるごとに国際社会へ、国際社会へと世の中が進む中、我々青年海外協力隊OB会もその波の中に否応なく巻き込まれていく思いがします。この一年、世間での国際化の波の中でどこまでOB会が受け止められるのか悩んだ一年でもありました。昨年のIYV(国際青年の村)では、まさにOB会の独断の場ではなかったかと思われます。また、これを機に奈良県の中で青年層との交流できるようになったと思います。今、この時期こそ我々隊員OBが活躍出来る時、すべき時ではないでしょうか。
 今年に入り県の国際課より、研修員(カウンターパート)の受け入れを積極的にやっていきたいという話があり、現隊員と連絡をとり呼び掛けをして欲しいという話がありました。外務省の研修員の受け入れを行っていない県は日本全国これでなくなったということです。62年度は、ブラジルより1名、63年度は4名(現在探している)と受け入れ枠が広がったということです。我々の職場にも、こういった研修員を迎える日もそう遠くない話になってきました。もし心当たりの方がおられましたら、連絡をお願いします。今年もよろしく。


   新年あけましておめでとうございます
                           宮川秀雄

(ホンデュラスで養護隊員として活躍中で、便りがありましたのでお知らせします)

   Felz Ano Nuero!! 早いもので日本を発ってから半年近くになります。仕事の方も軌道に乗ってきつつあり、専門分野の仕事も少しずつ増えつつある今日この頃です。病院では入院児のレクリエーション、学習、行事計画etcの活動ですが、12月より、乳児検診と障害児(主に脳性マヒ児と自閉症児)の機能訓練と指導の仕事が入ってきました。おかげで忙しい毎日ですが、充実感のある毎日で幸福そのものです。協力隊活動に参加して良かったとしみじみ感じております。
 ホンデュラスは中米で一番貧しい国と聞いてきたのですが、平均的には貧しいのですが、豊かな一面を今日は紹介しましょう。隊員が名付けた青山通りという大きな道があります(モラソン通り)。この通りの町並みはそれはそれは大きな家、そしてレストランがあります。この道は4車線でこの国で一番広く、一番整備された道とのことです。モラソン通り近くにはアメリカ大使館、フランス、日本、中国、ガテマラetcあり、それらで働く高級官僚の家があります。よってこの道はバスが走っていません。全て自家用車を持っており、バスは必要ないのです。そしてバスを通すと貧しい人々が簡単に入り治安が悪くなるとのことです。よって夜中1時2時でも店は開き、人々の楽しい笑い声が聞こえてきます。又この道沿いには、遊園地もありネオンがまぶしく夜通し多くの人々で賑わっています。レストランも世界中の店が集まっておりお金さえ出せば何でも口に出来るのです。さすがにアメリカ人の作った町並みといえます。12月中旬このレストラン街に日本店が新たに加わりました。日本料理店としてはこの国では初めての開店でそれは毎日賑わっています。
この店のオーナーは元商社マン、料理長は元青年海外協力隊で共に第2の故郷に戻り人生の新たな出発をこの地で始めました。
 お金のことで申し訳ありませんが、この道沿いの店は全く高く我々協力隊員は月に一度ぐらい足を運ぶのが精一杯です。日本円で1ドル200円ぐらいに考えねばならないぐらい何を食べても高いのです。高級車を乗り回し、高級料理を毎日食べ、貧しい子だったら一生経験しないだろう遊園地の乗り物に毎日のように乗って遊ぶ子ども達、若者達!この貧富の差は何なのだろうと不満ばかり残る印象です。12月24日はこちらのクリスマスイブ、25日の午前2時には国中花火の音で戦争が始まったのかと思う程、ドーンドーンと鳴り響きました。25日の午前中、モラソンの町の家の前には山のような花火の残骸、こんだけの花火を何時間かで使うお金があるなら、毎日のように栄養失調で死んでいく子どもが何人たすかるか……。と考えてしまいます。
又便りだします。


 マレーシアを行く
                              会長 反田 博俊
 1987.12.24〜12.30までの6泊7日間、マレーシアで開かれた近畿ブロック会議に出席したことを報告します。
 一昨年より懸案とされていた近畿ブロック会議を一度海外でやってみよう、帰国して10年以上になる隊員OBにとっては、説明会、講演等で話す経験談も昔話し的なものしか出来なくなってきた頃で、新たな目で隊員を見てみようというものでした。
 参加者は、当初10名でしたが当日になり欠席が相次ぎ実際の参加は6名になりました。マレーシアが選ばれた理由は、協力隊派遣の歴史も長く、現隊員数(96名)も多く、近畿地区出身も多い、前近畿ブロック事務局長の西村善継(50−1,マレーシア 園芸作物)さんが調整員をしておられ、いろいろ無理が言えるといったことでした。
 12月24日、午後1時出発。シンガポールで乗り換え午後9時にクアラルンプール到着。飛行時間は約7時間。あまりあっさりと着き、西村さんのコロナに乗りクアラルンプールの夜の町を案内されると、まるでこちらは都会に出て来た田舎者。駐在員の話にも協力隊派遣が最初に中止になるのもマレーシアからでしょうという国。こんな国のどこで隊員が活躍しているんだろう、どんなにスマートに協力活動がされているんだろうと期待しながらマレーシア最初の日が過ぎていきました。
 現在マレーシアで活躍している奈良県出身者は3名。実際に合うことが出来たのは一人だけでした。髭を生やしてマレーシア人になっていました。
 こんな物の豊かな国に赴任できる隊員はなんて幸せなんだろうと思うのですが、赴任地がマレーシアと決まった時点で入隊辞退者が一番多い国だそうです。入隊辞退者が辺境の地を希望するのはよく理解できることです。しかし、今後の協力隊の活躍の場がマレーシア的な場所が増えてくるのも事実だろうと思います。
 今回は駆け足旅行で残念に思うことが多く、もっとゆっくりしたかったです。物価は安く治安も良く、家族旅行にも最適の地だと思います。

 **一言アドバイス**
 特に衣類が安く日本から手ぶら出来ていいものをより安く買って帰れます。


お知らせ
 3月3日から4月5日まで京都市上京区のミリエーム・ステージにて「ジャンボ!アフリカ」展が開催されます。これは京都滞在中のアフリカからの留学生と近畿の協力隊OB会が共催するものです。知り合いの方と連れだって是非お越し下さい。


 編集局より
 梅の花が咲き、早春というのがふさわしい今日この頃に、第3号をお届けします。春本番も近いです。OB会への参加をよろしく。



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奈良県青年海外協力協会