ここは 「まほろば書簡 第8号」
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1999年 7月25日 作成




まほろば書簡 第8号  1990年 2月 8日発行



  新年あいさつ
                          会長 反田博俊
1989年は、大きな出来事がいろいろありました。中国の天安門事件、東西ベルリンの壁の崩壊、東ヨーロッパの民主化、世界が大きく動いた年でした。そんな中で、今後の東ヨーロッパへの技術協力として、日本からは青年海外協力隊を派遣することが報道されていました。1990年代には協力隊が開発途上国だけでなく、国際社会の中で日本と海外の国々とのかけ橋になっていくものと思われます。
 奈良県OB会も会員数が60名を越えるまでになり、派遣中の隊員も常に15名前後と徐々に増えつつあります。また協力隊のカウンターパートの日本での研修も奈良県で受け入れが始まり、任国での協力活動の延長を帰国後も継続できる状況になってきました。OB会の活動もこれらの研修生との交流を中心にし、日本でのよい思い出作りに貢献したいと思っております。
 また本年は、昨年より皆様方に原稿を依頼しております奈良県OB会誌を編集したいと思っておりますので、ご協力をお願いいたします。


我が故郷 ホンデュラス
                         宮川秀雄
 我々7名がホンデュラス空港に降り立ったのは、2年前の9月12日。飛行機のトラブルで4時間遅れのメキシコ出発。その為、隊員としては初めての美しい夜景を経験しての着陸でした。到着してすぐの歓迎会、遅れ為、機内食を口にした我々でしたが、先輩諸氏の暖かい出迎えと沢山の御馳走に、感謝の気持ちで、無理してはいる余地のないお腹に詰め込んだことを思い出します。家族、職場の仲間に支えられ、やっと辿り着いた協力活動の地ホンデュラス、その日からの2年間、すべてが新しい経験の連続、多くの仲間に出会えた喜び、思ったより早く過ぎ去り、延長したい正直な気持ちを抑えての帰国、子どもたちとの別れがやはり一番寂しいでした。
 私は国立医科大学付属病院の小児科病棟に配属となりました。第一に入院児童のケアー(学習指導、生活指導、余暇指導)、第二に外来障害乳幼児の発達検査、訓練、療育相談、第三に地方、特に僻地の障害児の実態調査、療育相談と、3つの仕事を中心に活動してきました。この場では経過、内容は書きません。ホンデュラスの医療、福祉、教育の貧困さを目の当たりにして、国際協力(援助)の必要さを更に痛感させられました。いつも犠牲になっているのは弱い子どもたちでした。又外から日本を見ることができ、日本の豊かさを見るにつけ、本当の豊かな社会とは何なのか、日本国民が求めている豊かさに対して疑問すら生じました。
 現在復職(障害児の収容施設)しております。仕事をしながら、ホンデュラスの貧しい子どもたちに手助け出来ないことは無いものかと模索中の毎日です。まとまりのない文章で申し訳ありません。OB会の活動にお役に立てるように努めるつもりです。御助言、お力添えの程、お願い申し上げます。


  テニスで交流
 10月14日(土)にOB会によるテニスの交流が奈良市五条町の大亀谷グランドで行われました。海外からの研修生のペルーからスサーナさんと中国からの呉東春(ウ・ドンチュン)さんの参加がありました。二人とも藤影文化服飾専門学校で洋裁の勉強中です。コーチ役の笹田、浜辺夫妻のOB・OGの他に両OB職場の大阪府警の同僚の方のコーチ応援がありました。反田会長初め5人が留学生に混じって指導を受けました。テニスが初めてという人もていねいな教え方で、相手コートにボールを返せるようになり、土曜日の午後を楽しみました。終了後、市内のレストランで夕食会となり、日本での生活の様子などを話しました。今後もこのような研修生との交流の機会を持てたらと思います。連絡、案内がありましたらOB・OGの方参加をよろしく。


  公開シンポジウム
 小西OGが教官を勤める奈良県立医科大学付属看護専門学校の学校祭の11月3日(金)に「協力隊が果たす日本の援助活動の役割を考える」のテーマでシンポジウムが開かれました。病院で活動され、新しい海外情報の紹介ということで宮川OBの話とスライドを中心に、他に阪本OB初め3人のOBが協力隊について話しました。協力隊についての質問が続き、予定時間を越えての会になりました。小西OGの存在が大きく、学生の協力隊への関心は高いようでした。


  東南アジア青年の船の青年が来寧
 11月18日(土)から20日(月)まで東南アジア青年の船の一行36人(東南アジア6カ国の青年31人に日本の青年5人)が奈良に滞在しました。青年達の民泊先に浜辺、笹田、清水、岸、熊木の各OBがなりました。奈良の案内や歓迎会にとOB会が協力しました。遅れていた紅葉が幸いして、自国では見られない日本の景色を東南アジアの青年たちは楽しんでいました。別れを惜しむかのように最後の日の朝、民泊先の家族と一緒に写真を撮っているのが印象的でした。


  ユニセフ年末募金
 「世界の子どもたちに予防接種を」の呼び掛けで、ユニセフが募金を集める1時間ボランティアを毎年年末に求めています。OB会はそれに参加し、12月23日(土)の午後1時から奈良そごう前で行いました。スサーナさんなど3人の海外からの研修生の協力もありました。
 募金終了後の夕方、鶴崎OG宅(ハンディ・クラフト教室「うさぎとかめ」、手芸全般を指導)にて、研修生をまじえたパーティーを行いました。研修生の自国やOGの任国での自慢料理が並び、話がはずみました。


フォスター・チャイルド(里子)
 OB会総会で決まっていましたフォスター・プラン(里親制度)への参加で、申し込んだところ決定の連絡がありました。
 タイのバンコクに住んでいる1982年8月1日生まれの7才で、名前はパイリン・トンサイです。小学校1年生の女の子です。両親と本人の3人家族です。家族の収入は、主に母親の行商に頼っていて月に2100バーツ(約12000円)でほとんど生活費に消えます。家は木とブリキ板でできていて、家財道具らしいものは何もないとのことです。


  編集局より
 奈良には3年ぶりの大雪で子どもたちは大喜びでしたが、社会生活には影響がありました。発行が遅れ今年初の「まほろば書簡」をお届けします。
 会長あいさつの中にあるように奈良県OB会誌への投稿のご協力をよろしく。



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奈良県青年海外協力協会