いじめ意見交換の場



No.141<女性>


いじめた側、いじめられた側、双方としっかり関わる。単に「いじめをなくす」 ことを目的とした、注意・指導ではなく、自分を知る機会として捉え、話を聞 く。一度引き受けたら、責任を持って経過に付き合っていく。そのような活動を プロとしてやっていくスクールカウンセラーが、今後学校の中に位置づけていか れれば望ましいと思う。

〜意見1〜

あなたの言うとおり確かにカウンセラーが必要になるかもしれませんね。 しかし学校で起こる「いじめ」のケースの中でも、いじめをつくりだす考え方(特徴)の変化が、いかにも場所を選んでいることがテレビやラジオなどのニュースによって報道されていることがわかります。 もしある一校でカウンセラーを導入したとしても、 警察官みたいに見回りや警備などと言った行為はそこまで視野を広げてはいけないことでしょう(あくまでも勇気を持って証言、目撃してくれる人がいないと駄目なことです が)。 たとえ自分たちの身の危険を避けるためとはいっても、一人一人が「人間」 としての行為や身分に責任を持ってくれることが一番大事だと私は思います。  小学生ならともかく、中学、高校へと進学するにつれて、一人一人の進路や 学校での生活環境の変化を著しくもたらしていることが左右しているようであれ ば、それは一人一人の脳と心が一致しているか、していないかのことではありません でしょうか? 対人、対物関係による葛藤、欲求不満などをストレスで抱えることは誰にもあるもので、何かの方法で自己満足感を得る(達成する)まで同じ様な行為を繰り返す。 と専門家やカウンセラーの人はよく言います(耳にします)。  カウンセラーを置くとしたら、第一の条件として学校のシステムの在り方とP TAや教育委員会などを通した結果を事例報告としてまとめて「いじめ」があったと言う事実関係を把握しなければならないと思います。が、それを報道に出すか出さないかが 問題視にされることでしょう。 その一つは少年法と警察法、日本国憲法の改定案として 「補導者の対象は中学生未満の少年、逮捕者の対象は中学生以上の少年」に改め るべきで、心理学的な特徴、性徴面の上で実施されるべきのことでしょう。  「子供は親を見て育つ」と言いますが、この社会の中であるべきであるもの と、ないものの責任感をカウンセラーのいらない形をつくらないかぎりの範囲で対処して行くべきだと思います。

〜意見2〜

御意見1へのコメントですが、私の誤解ならごめんなさい。
御意見1で述べられているスクールカウンセラーと、文部省が要請している日本臨床 心理士資格認定協会が推進するスクールカウンセラーは、違うような気がします。平 成11年度にスクールカウンセラー活用調査研究として1,554校を対象に調査する費 用が30億円が認可になり、前年度比103%と微増ですので、文部省単独では限界 があるとの認識に立っていると思われます。

カウンセリングは受け身の仕事ですので、テレビドラマにはなりません。なるとした ら、かなりの脚色が必要です。それでは役に立たないのかというと、現在は主として 保健室で対応していて、試行錯誤でカウンセリングが行われているのが現状です。こ のために、カウンセリングのテクニックと知識を身につけたスクールカウンセリング の設置が求められています。カウンセラーがないものとしての対応は、現代社会には 無理だと考えます。子供だから悩みがないと言うことはありえません。心身症は成人 病ではありません。むしろ、PTSDのようなケースは、早期に対処しておかねばな りません。PTSDは近年見付かったわけではなく、昔からあったのですが、最近に なった分類されるようになっただけです。

御意見1のご趣旨は理解できますが、昔から必要とされていたものが、最近になって ようやく、必要だと言われ始めたのであって、いじめや学校荒廃といった話と関係が 深いものの、万が一、いじめや学校荒廃が解決されても、スクールカウンセリングは 必要です。ただ、大学病院や民間医療施設などから兼任という形で派遣されてきます ので、残念なことですが、積極的な行動にはでることはないと思います。もちろん、 カウンセラーによっては、熱血先生のようにバリバリやられる方もおられると思いま すが、それを期待すると失望させられるケースが多いと言う意味です


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