いじめ意見交換の場



No92<匿名>


私の心理学的ひとりごと

私は心理学を勉強していますが、少し、みなさんと違った視点で考えてみたいと思います。
思春期になると誰でも自らの存在価値を見つけだそうとするものです。存在価値とは何か?それは自己存在のことです。
「いったいなぜ自分はここに生まれてきたのだろう」とか「なんのためにいきているのだろう」のような哲学的問いを自らに対してするものです。
しかし人生に対する矛盾もまた体験します。例えば、「生きていくことは死に近づくことである」など根本的な問題として、彼らの中に重くのしかかってくる問題です。私もそのような問題に悩み、苦しみました。
いくつかの哲学書や宗教の本も読みましたが、このような問題に対する解答にはなっていなかったのです。
それは大人になった今でも解答は得ていません。解答を得ようとすればするほど答えは出てこないのが、人生だと思ったとき今を充実していきることがいちばんの解答ではないか。と思ったのです。
「人生に解答なんてないんだ そのプロセスこそ大事なんだ」そう思ったとき何か吹っ切れたものがありました。

いじめや不登校の問題は人間の本質に関わる問題で完全に解決することは不可能にちかいと思いますが、あえて私の意見を述べさせていただきます。
いじめの問題を考える場合いじめる側といじめられる側との関係はどのような構図になっているのでしょうか。
いじめる側はかつていじめられた側にいた人が多いといいます。これは心理学的に転移と逆転移の関係にあたります。
いじめる側は何らかの形で乳幼児期における母子関係の希薄さや甘えられない環境に育ったとか、幼児期においては、 虐待<これは必ずしも肉体的なものではなくて精神的なものが多い>や遊びの欠如 、<これも周りの環境に対するアプローチの欠如や母親の押しつけ学習つまり子供が望んでいないにもかかわらず無理な学習をさせる>それに加えて父親の精神的な欠如が挙げられると思います。かつては大家族で兄弟がたくさんいて、その中で社会に出てからの人間関係を無意識的に学んでいたのですが、現在は核家族化してそのようなことが学べない状態になっている。
私がわざわざ心理学を持ち出さなくても、大家族の中における人間関係やそこで補われなかった点は地域社会という心理学者がフォローしていたわけです。しかし現代は明らかに社会構造が違って来ているのだから私自身あまり好きではありませんが 心理学的考察をしなければならなくなった。ということです。

いじめをどのようにしてなくせるか?よれに対する私の答えはNOです。
いじめはいま始まったものではなくて太古の昔からたぶん存在し続けています。しかしいじめの質はかつての外向的ないじめから陰湿ないわゆる内向型に変わって来ています。その原因は私は幼児期の遊びの形態にあると思います。
つまり、父親の精神的不在でフロイトのいうエディプッスコンプレックスの克服に父親との同一化に成功しなかった子供は男児の場合母親依存が強くなり家庭の中の父親が社会化の為の重要な役割を果たしているのですが、それができないために現実の社会に適応できない状態が思春期などの精神の不安定な時に、衝動的に出てくる。それはフロイトの言う<超自我>の形成がうまく成立していないために生じる訳ですが、しかし超自我が社会的規範や道徳意識、幼児期においては父親によって決して形成されていないのではなくて、心理学的に言うと、真の自己の上ではなくて、偽りの自己の上に形成されることによって思春期の生徒達の中で建前の論理が作られ、その規範のもとで行動するのではないのかと考えます。
だから、彼らは大人になりたくないと思うし、尊敬もできないし、信じることもできないのです。
彼らは大人社会のある意味での反映なのではないでしょうか。少なくとも、大人社会にもいじめはありますし登校拒否ならぬ出社拒否もあるわけですから。

これから先いつまで偽りの自分を演じ続けなければいけないのでしょうか?いつまで精神的防衛を続けなければならないのでしょうか?
そろそろ本当の自分に戻していきいきとゆとりのある生活を送らせてやりたい。そう思うのは私だけではないはずです。



〜意見1〜

匿名


読ませて戴きました。よく勉強されていると思います。これからが楽しみで、い じめの事に付いて関心を持っておられるなら、このホームページの意見にとらわ れずに広い見識で、皆さん を助けて下さい。 先輩として、苦言も追加させていただきます。恐らくあなたの意見を最後まで読 んで、意見を追加される人はいないと思います。それなら、何も書かなかった事 と同じになります。皆は自 分の子供に興味があり、あなたの勉強の成果には関心を持ちません。臨床で、小 さい子供と話す時は、屈んで相手の子供の目線で話すことも学ばれたかもしれま せん。フロイトが何を 言ったかよりも、自分の子が泣いていることが遥かに大切な人へのメッセージも 同じで、相手に合せなくては、読んではくれません。今度は皆が関心を持つ「い じめ」について書かれたら いかがでしょうか。余計なことだとは思いましたが、御参考まで。



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